フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

『タンホイザー』 ドイチェ・オーパー 2010年1月10日

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2010年1月10日 Tanhäuser
1845年初演のドレスデン版
Deutsche Oper
演出 Kirsten Harms
指揮 Donald Runnicles

Tanhäuser Scott MacAllister
Venus/Elisabeth Nadja Michael

座席 2階1列7番

 最近は公演後に多かれ少なかれ記録を付けるようにしていたが、読み返してみるとなぜかこの公演の記録が全く付けられていなかった。ここでは簡単に記録して終わろうと思う。

 良い席だった。歌手は良かったがオケは相変わらず。耳を疑いたくなるような下手さ。おそらく東京にあるそこらへんの音大のオケのほうが上手い。でもやっぱりワーグナーの作品の力はもの凄くて最後の合唱では上下する舞台と相まってとても感動した。合唱の力、とくにワーグナーでは感じる。2007年に新国で観て以来2回目だったが、どうもあまり印象に残らない。新国の時はとくに。上演が悪いか、それと作品もやっぱりワーグナーによくある冗長さがあるように思う。どうも都合の良すぎる献身的な女性に引っ掛かりながら観るので全身全霊が作品の中へと傾かない。でも、それでも音楽の力に圧倒されて感じ入るのだからやはり凄まじい。

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