フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

白鳥の胡 ドイチェ・オーパー 2010年1月28日

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2010年1月28日(木)Schwanensee Deutsche Oper

ベルリン国立歌劇場バレエ団

ドイチェ・オーパー・オーケストラ

座席 2階2列8番

 今日は若者が異様に多かった。なんかあったのかなと思うくらい。演奏は相変わらず下手。下手すぎる。チューバ何回音間違えてんだよっていう。バレエもやっぱり上手くない。演出も舞台も良くない。舞台の人は一幕の舞台観た瞬間にやっぱりこの前のくるみ割りと同じだと思った。。それはロシアの貧しい田園風景か、というような舞台。振付も良いと思わない。新国のが本当に良く思えてくる。ザハロワがいるときはその上手さも。あの人はやっぱり世界的にも格が違うようだ。

 今日の客は最悪。もうなんでもありだな。たいていの日本人なら怒るぞ。今日唯一観て良かったと思ったのは最後の演出。あれは良かった。最後に全部吹き飛ばしたとまではそれまでが悪すぎていかないけれど、観て良かった。悲劇。ジークフリートが闘いのあとに悪魔を殺めてしまった自責の念から自刃し、その体の上でオデットが嘆いているところで幕。いろいろなパターンがあると思うがこれはこれでインスピレーションの湧く幕切れだった。最後のあのティンパニの連打が聴きようによっては絶望感を演出する。いろいろな演出があっていいと思うが、とりあえず今日はなにか新鮮なものを発見した気分で最後は少し嬉しくなって家に帰った。

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