フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

モスクワ・ヴィルトゥオージ スピヴァコフ指揮 & ミッシャ・マイスキー 2010年2月11日 ベルリン・フィルハーモニー

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2010年2月11日(木) Moskow Virtuosi Mischa Maisky

PHILHARMONIE

Drigent Vladimir Spivakov

Wolfgang Amadeus Mozart Symphonie Nr. 29 A-Dur KV 201

Luigi Boccherini Konzert für Orchester und Violoncello Nr. 6 D-Dur

Luigi Boccherini Symphonie op. 12 Nr. 4 d-Moll »La casa del diavolo« G 506

Joseph Haydn Konzert für Orchester und Violoncello C-Dur

アンコール曲 チャイコフスキー ノットゥルノ、チャイコフスキー バレエよりなにか、ショスタコーヴィチ プレリュード、もう一つピッチカートだけの。4曲!

 聴きに行ってよかったー。15ユーロ。なんとAブロック2列目7番。フィルハーモニーの2列目素晴らしかった。PHは舞台が低いから近い方が良い。ひとつひとつの音が、息づかいが伝わってきて本当に素晴らしかった。この団体・指揮者良い!!全部良かったけど、最初のモーツァルトの29番が一番良かったかも。あんな生き生きしてるなんて。なんて生きた演奏。洒落てるし。パッと見なんかそこらへんにいくらでもいそうな普通の指揮者と思いきや、全然違う。なんて自由だ。久しぶりに本当にじっくり集中して聴いた気がする。席が良かったおかげもあるけど。フィルハーモニーはAブロックがそのまんま一番良い。舞台背後の座席で生じている空間との兼ね合いがちょうどよくなる。なんと生き生きした演奏、何度言っても足りない。それをあくまでも冷静に指揮するのがまた良いね。久しぶりに広い意味で共感した。マイスキー前後半で衣装の上がシルバーから鮮やかなブルーに変わっていた(笑)ハイドンの第3楽章最後の一音と共に立ち上がるのかっこいいな。

 アンコールはなんと4曲もしてくれた。マイスキーは最初の1曲で裏へ。この1曲目、凄い集中力で会場もつられて静寂。最後のピアニッシモが鳴りやむまで、鳴りやんだ後も誰も拍手してはいけないかのような、誰も音を立ててはいけないかのような静けさ。こんな静けさは本当に稀にしか起こらない。経験した中ではヘレヴェーヘのロ短調ミサ以来かもしれない。そのあとオケだけで3曲も。2曲目は普通に。驚きの3曲目はショスタコーヴィチぼプレリュードで、短い曲で終わり方がカッコよくてバカ受け。そしてさらに驚きの4曲目。これも短くピッチカートのみでだんだん遅くなり最後だけ派手に。いやぁ本当に素晴らしい演奏会だった。だけど結構空席あったな。あと後ろの方だとどう響いていたのだろうか。

 ボッケリーニの交響曲、出だしバッハのパルティータのような。終りが異様にカッコよかった。そして今日は客席にロシア人が多かった。

7,7,4,3,2,そのままの並び。左ホルン右オーボエ。初めて見た、3人で一つの譜面台使ってるの。

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