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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2010年2月12日 ベルリン・フィルハーモニー

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2010年2月12日(金)Wiener Philharmoniker

Philharmonie

Lorin Maazel Dirigent

Ludwig van Beethoven Symphonie Nr. 6 F-Dur op. 68 »Pastorale«

Claude Debussy La Mer

Maurice Ravel Daphnis et Chloé, Suite Nr. 2

アンコール曲 Brahms ハンガリー舞曲第1番ト短調

 ウィーン・フィル。会場に着いた時少し緊張した。ついに聴く時が来たなんて。ウィーン・フィルをベルリン・フィルハーモニーで。そしてベートーヴェンの第6番をやってくれるなんて。ウィーン・フィルで聴いてみたい曲の筆頭ではないか。編成は大きかった16,14,12,10,8。マゼールは譜面台置いていなかった。

 上手すぎる。あのアンサンブル。弾く時は弾くっていう時のあの迫力。全部繰り返し。きれいにホールに響き渡る。3楽章とかあの人数であんな思いっきり弾いて凄かったな。こう弾くんだって自信があるように。伝統からきているのか。少なくともそう感じさせられる。とにかくあの弦楽器の響きは、DSOとか言ってる場合じゃない凄さだな。ウィーン・フィルもCDでああでもないこうでもないと言われるけど、あのレベルはもうそんなの関係ないところにある。指揮者の解釈が気に入らないだのそんなことを言ってればあれこれ言うのかもしれないが、あの響きはもうどうやったっていいじゃないか。常任を置かないのも納得できる。

 今まさにこの曲が生まれてくるかのような。ほんとうにそういう演奏。微塵も曲に弾かされていない。弾いている、生み出している。ついに、CDが本当に所詮録音という感覚にしっかりと到達してしまった。もう戻ることはできない。今までだって、録音なんだから全て入りきっていない、そんなことはもちろんわかってるしそう思いながら聴いていた。でもある部分では録音は逆に上手く聴こえるように作ってあるんだから下手なホールや席で聴くよりは良いってこともあるじゃないかとどっかで思っていた。それが実際の響きと違っていたとしても。だが違う。このレベルはどう上手く録ろうが入りきらないし、どう上手く録音して小細工して良くしようとしてもだめだ。だから他のオケとの差は実演上よりCD上の方が小さく感じられる。言う必要のない程当たり前のことだが、なんでもオリジナルに触れなければ。

 後半も良かった。打楽器セクションも上手い。そして『ダフニスとクロエ』の最後の迫力、底力。なんなんだこのスーパー音楽集団は、という感じ。まるで無際限に力が湧いてくるようだ。底が知れない。本当に次元が違うという言葉が当てはまる。

PHはやはり思っていたように、大編成の曲であればよい、のほうがよい、の方が良いに決まっている。席はもちろん埋まっている。このホールは客席もよく見えるから見た目でパンパンって感じ。日本人は少しいたみたい。

 今日は空気緊張してたな。さすがに。アンコールも凄かった。出だしのあの響き。響いた瞬間「あぁ…」と心のなかで溜め息。

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