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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ラトル 内田光子 2010年2月18日 ベルリン・フィルハーモニー

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2010年2月18日(木) Berliner Philharmoniker 

PHILHARMONIE

Sir Simon Rattle Dirigent

Mitsuko Uchida Klavier

György Ligeti San Francisco Polyphony

Ludwig van Beethoven Klavierkonzert Nr. 4 G-Dur op. 58

Jean Sibelius Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 43

 今日は本当に良かった。席も良いし。言うことない。内田光子は思っていた通りやっぱり4番の方が良かった。素晴らしい。後半のシベリウスでもそうだったけど、全体にあのピアニッシモが素晴らしかった。消え入りそうな張りつめた響き。内田光子の集中力と緊張感ある響き。小さいミスは案外今日多かったように思うけど、素晴らしい。2楽章なんか止まりそうな静けさ。曲が今生まれてくるかのような。それにしても拍手凄かったな。前半なのに。オケ退散してもまた呼び戻されてた。ラトルは伴奏に回るの意外と下手なのか。下手というか単なる伴奏にとどまる気はない。オケも対等にやりあってる感じで勢いもあって良いと思うが、安心感は無い。とにかく攻める。内田光子、とくに1楽章のカデンツァの時が凄かったな。会場全体が本当に集中。みんな惹き付けられてた。別世界に連れてこられたかのような。どれだけの個性だろうか。

 シベリウスも良かった。伴奏しているのと、交響曲をオーケストラだけでがっちり演奏するのではやっぱり違う。とても良かった。おそらく、良くなかったという人もいるだろう演奏だったけどあのレベルの演奏はもうあれはあれとして聴くものだろう。ラトルによるオーケストラのドライブ、とよく表現されるけどそういう感じ。厳密には合わない時もあるし、響きが重厚でなくなるときがあることにも反感を持つ人がいるかもしれないが良い演奏だろう。それは好みが合わないということであって、たしかに自分も聴きながらそういうことを思うがなるほどと聴けばいい。そう、確かにラトルになってベルリン・フィルの重厚な響きが失われたと言われるのはわかる気がする。以前に聴いたことがないからなんとも言えないが。

 スケルツォでは金管にもあのテンポ、びっくりした(笑)4楽章はもう全開だった。あのアッチェレランド、チェロ奏者直後に笑っていた(?)響かせる時はこれでもかと。マイアーの音も楽しめました。聴きどころが結構あるので。ティンパニ、ヴェルツェルかっこいいな。あそこダブルでがつんとくるとは。ただ最後、管楽器だけ先に終わっちゃって最後の響き弦楽器だけになっちゃった?あれ。拍手までの間はそれに対する、あれ?だったのか純粋に素晴らしかったので余韻に浸っていたのか。まあ余韻に浸っていたとして。2楽章が良かったな。全部良かったけど。あと4楽章も。

 コンマスとマイアーがチューニングの時なんかやり取りしてた。険悪なムード。まあそういうのもあるんだろうな。ベルリン・フィルの団員は内田光子にとても敬意をもっているようにみえた。特にマイアー。最初に入ってくるときからカーテンコールの時も。

 今日の隣の席の人前回の13日の第5番の時も隣だった人で話しかけてみたら日本人でピアノ専攻の留学生だった。休憩中にもいろいろお話しまして。後ろの方に座っていた女性がベルリン国立バレエ団の日本人ダンサーということを教えてもらった。他にもいろいろお話を。全体にとても良い演奏会であった。

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