フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

グノー 『ファウスト』 2010年2月28日 ベルリン国立歌劇場

28.02.2010 Faust

Charles Gounod 

Musikalische Leitung: Alain Altinoglu

Inszenierung: Karsten Wiegand

Bühnenbild: Bärbl Hohmann

Kostüme: Ilse Welter

Chöre: Eberhard Friedrich

Faust: Charles Castronovo

Méphistophélès: René Pape

Valentin: Alfredo Daza

Wagner: Andreas Bauer

Marguerite: Marina Poplavskaya

Siébel: Rachel Frenkel

Marthe: Stephanie Weiss

席 2.Rang mitte reihe 3 platz 18

 思いのほか良かった。音楽がなかなか良かった。特に最後オルガンが出てくるところは良いね。2幕の終りのところも。ティンパニかっこいいな。それにしてもあのティンパニスト本当に上手い。演出はかなり現代的、というか現代だけど全体に良い感じだったと思う。ゲーム機数台舞台にあってメフィストがお金を入れてドンチャン騒ぎをみせると。ルネ・パペは本当に良かったな。動きも慣れてて良い。マルガレーテがやや体格が良すぎて残念な感じだったけど、歌唱は良かったと思う。一幕冒頭最初のやり取りから若返るところなかなかよく演出されていたと思う。滑稽さもありつつ。ただ最後だけ、救われて、背後の贅沢の限りを尽くしているような食卓はなんなんだろうか。台本が最後キリストは復活するだの、再び生まれるだの、オリジナルに無い句が、もちろん編集されてるから他にも違う個所はたくさんあるけど、この部分は特に違和感があった。通して観てみてこのオペラの題名が『ファウスト』じゃなくて『マルガレーテ』というのがよくわかった。

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