フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン・フィル アンドラス・シフ ピアノ&指揮 2010年4月16日 ベルリン・フィルハーモニー

Fr. 16. Apr. 2010 PH Berliner Philharmoniker

Andras Schiff Dirigent und Klavier

J. S. Bach Konzert für „Clavier" und Streicher Nr1. 1 d-Moll BWV 1052

Joseph Haydn Symphonie Nr. 100 G-Dur „Militär-Symphonie"

Pause

W. A. Mozart Il dissoluto punito ossia il Don Giovanni KV 527 Ouvertüre

Klavierkonzert Nr. 20 d-Moll KV 466

Bach 8.7.6.4.2

10.9.8.6.4, Timpani Welzel

Vn.1 Cello, Va, Vn.2 チェロの後ろにコンバス

C右2列4番。アンコール不明 モーツァルト?

 シフは指揮者としてはぜんぜん。ピアニストとしてもずば抜けてるわけではない。最初のバッハはとくに光るものは何にも感じなかった。ピアノとオケのバランスも悪い気がしたし。ピアノはピアノだけで不明瞭なことが多かったしな。弾き方?ペダル使い過ぎってこと?そして特に指揮者としては本当にまだまだだしひどい。ぐちゃぐちゃなハイドンだった。1楽章の提示部冒頭は弦のそれぞればらばらだった。繰り返してきた時は普通になったけど。なんか響きが全体にたるんでいる。統制されきれてないというか。2楽章の打楽器はなんか笑えたな。あんなもんか。じゃん、じゃん、じゃん。4楽章最後はもうハイドンどうこうはどうでもいい的な感じで盛り上がって終わったな。あれはあれで良いと思う。というよりかハイドンもこうなんだぞっていう。年代でみればモーツァルトの41番よりも12年後の作品だからな。

 ベルリン・フィルという最高の食材で出来上がった料理がこれかよっていう悲惨な状態だったけど、食材だけでも楽しみました。

 ドン・ジョヴァンニ序曲の序奏も遅いだけ。荘重ではなくて遅くてたるんでるだけ。アレグロになれば多少は勝手に進むけど。終りの部分はあっさり型編曲版。そのまま20番へ突入する。指揮棒をピアノの弦のところにしまう。最初から指揮棒無しでよかったんじゃないとか思いつつ。いやあ、この曲もいろいろ言いたいことはあるけど、ベルリン・フィルの伴奏で実際に聴けたっていうのが本当に良かった。やっぱり上手いです。

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