フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

佐渡裕指揮 ベルリン・コンツェルトハウスオーケストラ 2010年5月1日 コンツェルトハウス・ベルリン

01. 05. 2010 Konzerthausorchester Berlin

Konzerthaus Berlin

Yutaka Sado

Haydn Sinfonie Nr. 6 D-Dur „La Matin"

 (ハイドン 交響曲第6番ニ長調 『朝』)

Witold Lutoslawski (1913-1994) Sinfonie Nr. 3

 (ヴィトルト・ルトスワフスキ 交響曲第3番)

Beethoven Sinfonie Nr. 2 D-Dur op. 36

 (ベートーヴェン 交響曲第2番ニ長調)

Haydn 7,6,5,4,3 vl,vl2,va,celo

Beethoven 11,10,8,6,5

 S-Bahnがまたおかしくなって乗り換えしないといけなかった。でも早めに家を出ていたのでちょうどぴったり1時間前について当日券を買う。2階正面2列9番。良い席だ。カード提示で8ユーロ、最高。ジャンダルメンマルクト広場のベンチに座っていたらとなりにドイツ人のおじさんが。目があったので簡単にハローとだけ言ったら、話しかけてきて、ドイツ語を話すのか?ってなっていろいろ話した。その後ホールの脇についているカフェに移りコーヒーをご馳走になり開演直前まで話していた。私がここベルリンで何をしているとか、なんとか。彼の方はというと、なにやら数年前に日本に来たことがあるらしく、沼尻指揮ハンス・ロットの交響曲第1番の日本での初演(?)の企画に加わっていただか何だかで、ハンス・ロット協会の会員かその協会内の偉い人かそこまでは詳しく聞かなかったけど。沼尻氏ともいろいろ話したようで、その時の話をいろいろ聞かせてもらった。あと、彼は日本人のクラシック音楽への熱心さに感心しているようで、きっとそれで好意的に話しかけてきてくれたようだ(と理解した)。

 佐渡裕の指揮ぶりはイメージしてた熱血風ではなくて洗練された感じだった。始めのハイドンは、6番なんて全然知らないけど、素晴らしかった。今日の中で一番良かったのかも。残念なのが真ん中の現代曲。みんなもう飽きていた。せっかく美しいハイドンのあとなのに、余韻吹っ飛ぶ。それは演奏してる側にとって損だよな。

 ベートーヴェンはどうだろう、オケのせいかどちらかはわからないけど、特に1楽章ではテンポが崩れるとはいかないまでも落ち着かない、なにかしっくりこない瞬間がけっこうあった。オケのレベルなんだろうか。確かにDSO、シュターツカペレ、ベルリン・フィルなんかだとあんなことはまずないな。

 2楽章なんかはやっぱり実演で聴くと本当に気持ちいいな。なかなか良い演奏会だったと思う。結構席も埋まってたし。そうそう、いつも言うけど、このホールは本当にPHより響きが良いね。ハイドン、ベートーヴェンなんかはこっちの方が良い。準・メルクルの時とは反響板の使い方が違っていた。量と場所。少なく手前側のみ。良かったと思う。

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