フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン・フィル ラトル指揮 シベリウス交響曲第5、6、7番 2010年5月21日 フィルハーモニー

21.05.2010 Berliner Philharmoniker

Simon Rattle

Sibelius Nr. 5 Es-Dur op. 82, 6 d-Moll op. 104, 7 C-Dur op. 105

Kashimoto, Seegers, Fuchs,

16,14,10,12,コントラバス8

C左5列4番(久しぶりに正面寄りのやっぱり正面というのは一つの重要な要素だなと思った。)

 5番の後に1回休憩。後半ラトルがマイクを持って登場。ぎこちないドイツ語で「6番と7番は同時に生まれました。ほとんど双子みたいなものです。間に休憩なしで、まるで5楽章の作品のように演奏します。」

今日は3回公演の初日、と思ったら二日目。ラトルは5番だけ譜面無しで、6,7番は譜面あり。

5番は出だしから不安な感じ。木管のあれはもともと単に難しいんだろうな。今日の全曲とも完成度低い感じが。

5番の最後は凄かったな。どれだけ間が空いたか。PHあんな響くのか、っていう。すごい残響。ベルリンフィルの力。棒との間もすごい。

 6番好きな4楽章出だしのメロディーはちょっとテンポ速い。ある程度予想されたけど、逆にたっぷり聴かせるかなとも思ってたので。中盤攻めるところは本当に行くね。まとまってないから少しやめてほしいとも思うけど。やっぱり生で聴くって良い。この曲あんなにハープが聴こえるとは。

 ティンパニはゼーガースだったけど今日は良いと思わなかった。むしろ良くなかった。そもそもシベリウスのティンパニって、あまり良い使われ方ではないように思う。6,7番連続でやったので7番のとき聴衆の側が若干集中力切れてる感じだった。曲も曲だし。

 聴きながら、ベルグルンドの録音ってやっぱり良いんだな、と思った。音、響きの雰囲気・感じが良い。

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