フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ドニゼッティ 『愛の妙薬』 2010年5月22日 ベルリン国立歌劇場

2010年5月22日 L'elisir d'amore (Der Liebestrank)

Staatsoper Unter den Linden

Dir: Antonello Allemandi

Adina: Nino Machaidze

Nemorino: Leonardo Capalbo

Balcore: Alfredo Daza

Dulcamara: Alfonso Antoniozzi

Gianetta: Anna Prohaska

4階左1列9番、後半1階右5列8番

 良いオペラだった。面白い。良いね。くだらなさが良い。今日は演出もキャストも良くてとても楽しめた。純粋に楽しんだ。薬売りのアントニオッツィが本当に面白かった。笑えた。アンナ・プロハスカは本当に使い勝手が良いというか、いろんな役をこなせる感じ。そろそろ大物になっていきそう。来シーズン(2010/2011)は大物指揮者と共演が結構あるようだし。彼女がいると舞台全体が良くなる(気がする)。今日の演出ではただの村娘以上の役割が与えられていたようだった。ほぼ常にドゥルカマラのそばにいて歌い方やらなにやら横でこそこそ指導しているという演出。メガネをかけてダサい服で首から書くものをぶら下げている。主役の二人も良かった。歌も演技も。あの舞台の上でトランペット吹いていた人はなんだったんだ。車運転したりワインやパスタを準備したり。今日の舞台は一列目の前まで歩ける仕様だった。いやあ近かったな。

 開始に先立ち挨拶。ベルコーレ役の歌手が右足けがして杖突きながら歌うと、そしてチャンピオンズリーグ決勝があるにもかかわらず来場ありがとうございますと。(バイエルン・ミュンヘン対インテル・ミラン。すごい見たかったけど。)

 ところどころかなりロッシーニぽかった。とくにいくつかの曲のでだし。

 今日のティンパニ奏者は今までと違う若い奏者だったな。今日の人はなかなか、悪くはなかった。例のごとく団員も舞台をちら見、いや、がん見。今日は特に見てた気がする。楽しいからかな。今日もチェロが一番左。舞台はシンプルな感じ。アンジェリーナ・ジョリーに少し似ていたあのソプラノ(Nino Machaidze、ニーノ・マチャイゼ、グルジア出身)。かわいらしいし歌も上手い、演技も上手い。

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