フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

シャブリエ 『星』 ラトル指揮 2010年5月23日 ベルリン国立歌劇場

2010年5月23日 L'étoile (Der Stern)
Staatsoper Unter den Linden
Simon Rattle
Inszenierug Dale Duesing

König Ouf, Jean-Paul Foucécourt
Lazuli, Magdalena Kozená
Prinzessin Laoula, Juanita Lascarro
Siroco, Giovanni Furlanetto
Hérisson, Douglas Nasrawi
Aloès, Stella Doufexis
Tapioca, Florian Hoffman
Patacha, Andreas Bornemann
Zalzal, Jens-Eric Schulze
あの上手なティンパニスト。
Keine Pause

4階左2列14番

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 今日はなんとシャブリエのオペラ『星』。当然観たことも聴いたことないし、そもそもシャブリエのオペラ?っていう感じだった。単純に珍しくて興味があるのと、ラトルがオペラを指揮するのを聴きたいというのと、(そのため例によって?)コジェナーが歌うということで足を運ばざるを得ない状況に。特にラトルがオペラを振るのを聴ける機会はそんなに多くないと思う。しかもベルリン国立歌劇場。確か2回目とかなんとか。

 ラトル&コジェナー効果か、席は本当の満席状態だった。なかなか良いオペラだった。面白い。笑えるし。けっこうみんな普通に笑っていた。特に王オーフが現実かどうか信じられなくてぶたれた後Ich leide, also bin ich.(我苦しむ、ゆえにわれ在り)のところは本当に笑えた。音楽も良いと思うし。ところどころいろいろな作曲家を連想させるような。ビゼー、ドヴォルザーク、スメタナ、ベルリオーズとか。たまにアリアを入れるタイミングがすごいわざとらしいなと思うところもあるけどまあうるさいこと言わなければ大丈夫。音楽は本当にフランスな感じで、オッフェンバック、ビゼーを連想させる。あのティンパニストは本当に上手いな。いつも言ってるけど。ラトルは白い衣装。

 コジェナーは髪バッサリ切って短くなっていた。カーテンコールでは指揮者ラトルを、もちろん主役なので、迎えに行き、列では隣。いや、まあ普通のことなんだけど。

 王様役の人超面白い。ちっちゃいのもまた愛嬌がある。カーテンコールの時でさえ後ろに並んでる合唱にダァーって走りながら拍手してるんだから普段でも面白い人なんだろうな。コジェナーは思ってたよりもちょっと太ってたな。演出も良かったかな。不満を感じなかったから良かったということか。舞台はホテル。1階と2階があり、右側に、曲がる階段、ほぼ中央にエレベーター、これは実際に動いて使えるもの。配役もよかったな。ラオーラだけイメージとほんの少し違う印象だったけど問題ではないくらいのこと。幕間の舞台装置転換のとき普通にスタッフが出てきてやってるし。しかもふつうにパーカー着てたりして。なんと2階部分が昇降した。

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