フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

Staatsoper Für Alle & RSB ヤノフスキー指揮、エマニュエル・アックス:ピアノ 2010年6月6日

2010年6月6日 Staatsoper für alle auf Bebelplatz 16Uhr
Barenboim
Tschaikowsky Sinfonie Nr. 4 f-Moll
 

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 Staatsoper für alleという企画。ベルリン国立歌劇場の真隣のベーベル広場での歌劇場管弦楽団による屋外演奏会。無料。夏にもやっている。2009年の夏は初日が劇場で上演する『トリスタンとイゾルデ』のライブ中継。2日目がチャイコフスキーの交響曲第5番だった。演奏は国立歌劇場管弦楽団でバレンボイム指揮だし、無料だから結構な人が集まる。この時は二日で5万人(?、確か)が来たとか。 

 5月にコーミッシェ・オーパーで『フィデリオ』1805年版を観に行ったときに席が隣で仲良くなったトーマスと一緒に聴きに行った。。広場は早めに行って場所をとらないともう埋まってしまっているので右前の方で立って聴いていた。話によると去年は第9をやったらしい。曲が終わった後「残念ながらアンコールは無しです」と、バレンボイムがマイクを持って。雰囲気が良いよなこの企画。ffの響きが空へと消えていくのがなんとも言えない感動。舞台の右に大きな画面で演奏者、指揮者や聴衆が映し出されるのが面白い。

 今日はなんとこの後フィルハーモニーでRSBの演奏会も行くという予定。


2010年6月6日 RSB Brahms-Konzert
Marek Janowski
Emanuel Ax
TragischeOuvertüre d-Moll op. 81
Serenade für Orchester Nr. 2 A-Dur op. 16
Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 83
16,14,12,10,8左から順、セレナーデはヴァイオリン無し。

Aブロック右12列4番(Aブロックの真ん中の最後列)

 散歩したりしてから当日券売り場に並ぶ。もちろん難なく買える。今日の目当てはピアニストのエマニュエル・アックス。特別なにかあるわけではないけど聴いたことがなかったからなんとなく聴いてみようと思って。でも、うーん。オケが上手くなかった。悲劇的序曲はテンポが速すぎ。

 ピアノ協奏曲、アックス登場。でも1楽章の冒頭からオケがぁ。DSOよりはやっぱり下手だな。アックスは良かったけど。なんか面白そうな人。ソロを弾いたチェリストを引っ張ってきて並んで礼。昼は屋外で聴いてたせいか1曲目が鳴り響いた瞬間に、やっぱホールの響きは良いものだなと思った。響いてるっていう。当たり前だけど。やっぱりブラームスのピアノ協奏曲2番はいいな。1楽章が特に素晴らしい。過去にベームとウィーン・フィル、バックハウスのCDを聴いてあまりの熱さに衝撃を受けて当分聴かなくなり、最近またやっと聴いている。そこで感じたのがこの構成の中で4楽章が少し弱い、小さいと思う。物足り無く感じてしまう。

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