フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン・フィル ビシュコフ指揮 タベア・ツィンマーマン 2010年6月17日 フィルハーモニー

2010年6月17日 Berliner Philharmoniker

Semyon Bychkov (für den erkrankten Seiji Ozawa、キャンセルの小澤征爾に代わり)

Viola Tabea Zimmermann (タベア・ツィンマーマン)

Maurice Ravel Le Tombeau de Couperin orchestersuite

 (ラヴェル 『クープランの墓』)

Béla Bartók Konzert für Viola und Orchester op. Post. Sz 120

 (バルトーク ヴィオラ協奏曲)

Brahms Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 73

 (ブラームス 交響曲第2番 ニ長調)

12,10,6,8,cb5

14,12,8,10,cb7

マイアー、フックス、ヴェルツェル、カシモト、

Cブロック右2列3番

 小澤征爾が来ないからか、今日はけっこう空席が目立った。最初のラヴェルはよくわかんなかったな。バルトークのヴィオラ協奏曲は良かった。曲がというよりヴィオラ奏者が期待をはるかに超えて素晴らしかった。あの音は凄いな。世界で他にあんな良い音出せる人いないんじゃないか。あまりの良い音にびっくり。多彩だし。あの大きなホールでもみずみずしく響いてた。この前の今井信子も音に味があって良かったけど、今日のタベア・ツィンマーマンは…凄すぎ。まぁタイプが違う感じだけど。

 後半のブラームスは、ベルリン・フィル聴くのが今回の滞在中で今日が最後ということもあって、音をゆっくりと味わって。でも曲はなかなか好きになれないな。1番2番は、3番もやっぱりとても素晴らしく書かれているというのは理解できるけど、どうも作った感があって、不自然さが感じられて好きじゃない。

 今日は休憩中にサインしてくれるというので、開始前はもらう気なかったけどあの音聴いたらもらっておこうという気になり、プログラムにサインしてもらった。

 今日偶然にも前にこのホールで知り合った友人に会って終演後にそのお友達とも一緒に少し話した。ベルリン・フィル・アカデミーの入団試験にちょうど今日合格したという。すごいな。当日にすぐ言い渡されるという。実際に演奏するのは秋からということ。残念ながらそのころはまた日本なので聴けないけど。ベルリン・フィルの演奏会にも乗ることもあるらしいのでその時はデジタルコンサートホールで日本から聴いてみよう。

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