フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベートーヴェン・ブルックナーツィクルス ベルリン国立歌劇場管弦楽団 バレンボイム 2010年6月25日 フィルハーモニー

2010年6月25日(金)Staatskepelle Berlin Beethoven-Bruckner-Zyklus

Beethoven Klavierkonzert Nr. 4

Bruckner Nr. 7

12,4,6,8,10,Fl1,

16,8,10,12,14,Hr5,Wtuba4,Tr3,Pauken ex.1(本当に1つだけ追加、1楽章と3楽章の最後だけ一緒に。1楽章のところは効果的だったように思う)

ティンパニは初日の人、ホルンいつものトップ、トロンボーン&チューバの顔ぶれが総入れ替わり?

立ち見席右

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番、いい。でも2楽章が、良いけど、短いかな。弾き振りだけどオケもちゃんと合わせるし、ピアノも、ちょっと不明瞭になるところもあったかもしれないけど、はっとする場面がいくつかあって良かった。ただこの曲のピアノに関しては2月に聴いた内田光子のほうが良かった。曲が彼女に合ってると思うし、全体の出来も良かったから。バックもベルリン・フィル&ラトルで。

 7番、この曲の最初はたいていのオケならへませずに良く聴かせられるはず、曲自体が。6番とか要注意だけど。演奏良かったと思う。今日もピアニスト感覚の鋭い斬新な聴かせ方があった。特に3楽章、トランペット、ホルンと来てもう一度トランペットに来るけどその次そっちの音量下げてチューバによる同じ音形をもろに聴かせるという、右手、左手、右手、左手っていう感じだろう。あそこは初めての響きだった。4楽章での金管が思いっきり鳴らすところの最後の2音で後者を抜いて演奏するのが、最初の一発目で笑ってる人もいたけど二回目からはなし。今日はいろいろ納得。そうだよ、こうあるべきだと聴きながら納得させられた。終りの方のあのトランペットのあと長い間・・・。シーン。良い。全体的に良かった。曲の構造もはっきりさせようとしつつ、説明的にならず叙情的でロマン風でもあり起伏があり、驚きあり。

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