Goethes Gedanken über Musik 『ゲーテの音楽思想』
Goehtes Gedanken über Musik, 1985, Insel Verlag. 『ゲーテの音楽思想』
ベルリン・フィルハーモニーでいつだかの公演前に見つけて買った本。音楽についてのゲーテの見解が載ってるもの。作品、手紙、会話、日記からの編纂。上手く編集されていて読みやすい。ベートーヴェンとの手紙のやりとりなども載っている。ゲーテがFarbenlehre(色彩論)を書いたことは有名だが、なんとTonlehre(音論)をも模索していた。その草稿が後半に載っている。これは驚き。これから少しずつ気の向いたときに紹介していこうと思う。
„Wer Musik nicht liebt, verdienen nicht, ein Mensch genannt zu werden; wer sie nur liebt, ist erst ein halber Mensch; wer sie aber treibt, ist ein ganzer Mensch.“
Zu J. Pleyer, August 1822
「音楽を愛していない者は人間と呼ばれるに値しない。音楽をただ愛好するだけの者はそれでようやく半分の人間である。しかし音楽を実際に演奏するなら、それは一人の完全な人間である。」
(本書裏表紙、及び本文p. 55より)