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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ドラマ 『ROME』

 最近、ドラマ『ROME』を観終えました。この作品がどのくらい有名なのかはよく知りません。2009年にドイツへ行く少し前から、『Prison Break』のファイナルシーズンがレンタルされ始めていて帰ってきたときにまとめて観ることにしておいたのを3月にまとめて借りて観ました。それに引き続き1枚だけ「ファイナルブレイク」というのが出ていました。最終話の後半の描かれていない部分で何があったかを収録したものです。それを借りるときに1枚だけ借りるより4枚まとめる方がお得ということで、前から観てみようと思っていてなかなか手に取らなかったこの『ROME』についに手を伸ばし全11枚の最初の3枚(6話分)を借りたところあまりの面白さにすぐさま続きも借りてきました。

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(言語:英語、全22話)

 古代ローマを舞台にした歴史もの(史実と変えている部分あり)。カエサルのガリア遠征に従軍している2人の兵士、ルシアス・ヴォレヌス(Lucius Vorenus)とタイタス・プッロ(Titus Pullo)に焦点を当てつつこの激動の時代(ガリア遠征~皇帝誕生まで)が描かれている。素晴らしい。入念な時代考証をもとに製作された舞台装置、美術は圧巻。文句のつけようがない。古代ローマその場にいるかのよう。

 製作費200億円以上をかけ、撮影終了まで8年間を要したというこの作品はまるで長編映画であり、そこらへんのドラマとは次元が違う。

 最初の1話は『24』や『Prison Break』を見慣れてしまった後だと少しゆっくりに感じるが、奥深さや味が分かってくるとむしろもっとゆっくりやってほしいとさえ思うようになる。特に後編は。

 当時の日本は弥生時代後期。そんな時代に古代ローマでは、共和国のために!とか、元老院議員たちとの対立がとか、選挙に立候補しないかとか、執政官に就任するだの、元老院で動議を提出するだの、議員たちにその動議に賛成するよう根回ししとけだの、独裁は許さない、といったことが叫ばれる。そもそもこの時代に共和制の国を誕生させているローマ人って…。日本ではここで描かれている時代から100年~200年後の邪馬台国が未だにどこにあったのか場所も特定できないありさまだというのに。

 全体にわたって、2人の兵士の友情、夫婦の愛、家族、生き様だけでなく、カエサルを始めとする歴史上の大物たちの権力闘争、それを取り巻く女たちが張り巡らす謀略、そして裏切り、貞淑、凌辱、放蕩など過激な暴力や性が強烈に描かれている。どれも今目の前で繰り広げられているような生々しさで迫ってくる。

 私の好きな登場人物はもちろんヴォレヌス。プッロも好きですが。後半、オクタヴィアヌスが憎くて仕方ないのは私だけでしょうか?アントニウスのほうが(少なくともこの作品では)人間的に魅力的に見えます。

ローマの歴史に詳しい人も詳しくない人も是非、観た方がいいですこれは。

ROME[ローマ]〈前編〉

DVD (Discs 1-6)

ROME[ローマ]〈後編〉

DVD (Discs 7-11)


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