フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

チケット購入 ドヴォルザーク『ルサルカ』 新国立劇場

ルサルカ コピー

 今日新国立劇場の来シーズンの『ルサルカ』のチケットを買ってきました。今日(7/9)が発売日だったのですが夕方に行ったので買うには買いましたが、このあいだの『イル・トロヴァトーレ』のチケットほど良い席は取れませんでした。C席4階2列19番というところ。1列目だと51番とサイド寄りになってしまうので仕方なく2列目にしました。やっぱり1列目が良いんですけどね。3列目33番というのもありましたが、うーん。ほぼ真ん中だけど4列あるうちの3列目。というかここは数年前まではD席の区分だったということを知っているせいか買う気が。。。ここが以前のようにD席4200円だったならここにしましたけどね。ちなみに今日夕方の購入時点でD席は当然のごとく全日程完売でした。上記の席がもしD席だったらそもそもその時点で残っていなかったでしょう。

 もともとでもありますが、高いチケットを買って頑張って会場に足を運ぶということはあまり(日本の高い価格設定ではとくに)したくないので、最近はある程度基準を決めています。それは主に、

1. 鑑賞レパートリーを拡張すること 

2. 注目の歌手、演奏者、指揮者、団体を体験すること

の2点です。今までは何でもかんでもとりあえず観る聴くでしたが、とりあえず日本にいる間は新国でのいくつかの注目の公演と他によっぽど良さそうな演奏会があれば、というつもりです。秋に来日するウィーン・フィルもベルリン・フィルも2万も3万(S席に至っては4万近く)も払ってなんて。。。そのうちベルリンでも他のどこかででも聴く時のために資金を貯めておいていろんな公演に足を運びまくった方が良いです。

 というわけで、まだ観たことがなく前から観たかった今回の『ルサルカ』には注目してました。先月買った『イル・トロヴァトーレ』もまだ観たことなかったのでチケットを買おうと決めていました。といっても『ルサルカ』にはそんなに期待はしていないんですが。ただ何かのドキュメンタリーかなんかでネトレプコが美しいアリア(「月に寄せる歌」)を歌っているのを聴きその印象が残っていたのでこの必ずしも有名とは言えないオペラを観てみたいと思っていたのでした。どういったオペラかはよく知りません。知らない状態で行きます。私は初めての作品に触れるときは予習していきません。この点については、どの上演も一期一会であってその後その作品に何回も触れる機会も時間もないのだから毎上演大事にしたいという臨み方もあると思いますし、自分も以前は、上演を最大限楽しむために予習して行こうと思っていました。ただ次第にこう思うようになりました、「確かに予習すると理解は深まるが、初めての体験という衝撃は薄れてしまうな」と。すでに2回も3回も観ている、聴いている作品はそれはそれでいいんですが、初めて触れることになる作品は、"それが初めてであるがゆえに逆に予習しない"ことにしています。その作品に「まっさらな状態で"初めて"触れること」はもう2度と無いからです。

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