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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

オットー・ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』 ウィーン・フォルクスオーパー 2012年5月18日 上野

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(パンフレット3演目共通、2000円)

 

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(配役表)

オットー・ニコライ
『ウィンザーの陽気な女房たち』
2012年5月18日(金) 18:30

5階L1列12番 

 知り合いの方が行けなくなったということで、事前にチケットを譲っていただき観に行くことができた。5月18日(金)は3回公演の初日。席はF席9000円、高い。S席に至っては39000円と全体的に高いせいか、席はがらがら。5月12日から15日までに『こうもり』が上演されていた。そして5月24日から27日までは『メリー・ウィドウ』。両方とも観たことがあるのでこの演目を譲ってもらえてよかった。

 ヴェルディの『ファルスタッフ』は観たことがあるがニコライのこれは初めて。演出・舞台美術等は良かったと思う。飛行機が出てきたり、VWの車が出てきたりするが。演奏も、オペレッタをやらせたら右に出る者はいない、と言われることもあるウィーン・フォルクスオーパー。さすが聴いていて気持ち良いし、超一流団体と比べて上手いというわけではないが、慣れていることもあってか響きに開放感がある。

 ひとつ気になったのは、当然ドイツ語で上演されたわけだが、字幕の出るタイミングとの兼ね合いであまり笑いが取れてなかったこと。そもそも翻訳であること、字数の制約などにより字幕を付けることがそれ自体とても難しいのはわかるが、さすがに舞台上とのずれが気になった。ドイツ語でまだ言っていない次のセリフ(落ち)が先に出てしまったり。観客としては、観ているものと読んでいるものとがずれているために、こういう落ちか、とわかっても(わかってしまうために)笑うまではなかなかいかない。歌手たちは芝居部分もドイツ語でしっかり演じていて、地元オーストリア、あるいはドイツであれば相当受けるんだろうにな、と思いながら観ていた。観客全体が本当に笑った場面は皆無だった。

 個人的には久々の上演に接する機会だったので楽しめた。ただ、価格設定に見合うものではないとは思う。

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