フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン国立美術館展 国立西洋美術館 上野 2012年7月20日

ベルリン国立美術館展 国立西洋美術館 上野

ベルリン展 チケット

(チケット)

 

 今回の美術展「ベルリン国立美術館展」が美術品を借りたベルリンの国立美術館(Staatliche Museen zu Berlin)は、絵画館(Gemäldegalerie)、ボーデ美術館(Bode-Museum)、素描版画館(Kupferstichkabinett)である。以下はカタログの10-11頁にあるベルリン国立美術館群のMAPと解説。これら3つの美術館は11頁にあるeとfとn。

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(カタログ 10頁)

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(カタログ 11頁)

 

 ちなみに11頁の地図のj, k, l, m, nと集まっている場所は博物館島(Museuminsel)と呼ばれ、世界遺産である。jから順に、旧博物館(Altes Museum)、新博物館(Neues Museum)、旧国立美術館(Alte Nationalgalerie)、ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)、ボーデ博物館(Bode-Museum)。

 

 国立西洋美術館の企画展ではお馴染み、階段を降りたところに上映スペースがある。今回は放映時間10分ということでやや長く感じるが、作品に加えてここで少し触れたようなベルリンの美術館についても映像で知ることができる。出展数は107点で、基本的に15世紀から18世紀までの時代ごとに区分けされて展示されている(詳しくは→ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年)。

 個人的には、ベルリンにいた時に観ていたということもあってか、あまり満足感はなかった。ベルリンの諸国立美術館は毎週木曜日だけ閉館が22時までで、18時から22時まで無料で入館できる(上記世界遺産の博物館島の美術館も国立はすべて!)。特に絵画館の膨大な所蔵点数といったら、何回かに分けて訪れてもなかなか全てはじっくり観きれない程だ。それをお金を払って、しかも所蔵のほんのごく一部を観るだけ、と考えてしまうと(久しぶりに実際に東京に居ながらにして観ることができるのだからそんなこと考えなければいいだけだが)今日は満足感はあまりなかった。雨ということもあったからか、気分も晴れなかったというのもあるだろう。

 簡単に有名な作者のものがどれくらいあるかと言うと、リーメンシュナイダーが工房作含め3点、ベラスケス1点、フェルメール1点(上記チケットの絵)、レンブラント1点など。もちろん他にもいろいろある。よくよく考えると「フェルメール展」と称しフェルメール作が1点なんていうのもあるなか、これは充実していると言うべきだ。

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(カタログ 2500円。やや高いが相応の量・質。写真が鮮明で大きく見やすい。解説が左、写真が右と構成が固定されていて見やすい。)

 

 

→公式ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

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