フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

若手演奏家たちによる4つの協奏曲 2013年2月8日 オペラシティ

明日を担う音楽家たち

明日を担う音楽家たち

2013年2月8日 東京オペラシティコンサートホール

Vn 坂口昌優

Hr 半野涼介

オンド・マルトノ 大矢素子

P 荻原麻美

東京フィルハーモニー交響楽団

指揮 藤岡幸夫

プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調

ヒダシュ ホルン協奏曲第1番

ジョリヴェ オンド・マルトノ協奏曲

シューマン ピアノ協奏曲 イ短調

席 1階20列3番

 前日に突然招待券をもらえることになりオペラシティへ。若手演奏家がソリストで4つの協奏曲をやる演奏会と聞いて面白そうだと思った。ただ、協奏曲4つは長かった。プロコフィエフVn協奏曲2番とシューマンピアノ協奏曲はいいとして、ヒダシュのホルン協奏曲とジョリヴェのオンド・マルトノ協奏曲なんて全然知らなかった。オンド・マルトノという曲名かと思っていたが、前日にwikiをのぞいたら電子鍵盤楽器と出ていて、「あ、楽器の名前ね」っていう。ピアノ協奏曲のピアノと同じ意味でのオンド・マルトノ協奏曲(Concert for ondes Martenot)。どんな音か見当もつかず聴きはじめた曲の冒頭「ん、どれがその音だ?」というくらい聴きとりにくいふにゃふにゃした音。ま、なかなか聴くことがないと思うのでそういう意味では貴重だったかもしれない。

 はっきり言ってあまり上手くないので音楽的にはたいして楽しめなかった。プロコフィエフのVn協奏曲第2番は好きな曲で特に第2楽章が気に入っている。ムローヴァの録音をよく聴く。比べてはいけないのは分かるが、それにしても下手すぎて楽しめなかった。最後のシューマンを弾いたピアノ奏者は良かった。私はこう弾きますから!という気概が感じられる演奏は聴いていて気分が良かった。聴衆側の集中力もそれまでの3曲に比べて高まっているように感じられた。

 演奏会終了後に招待券をくださった方と近くへ久しぶりに軽く飲みに行った。いろいろなオペラの話やあれこれで盛り上がっているうち、その席でなんと5月上演の二期会の『マクベス』のチケットをこれまたもらってしまった。なんという幸運。二期会創立60周年記念、ライプツィヒ歌劇場との共同制作、演出は…ペーター・コンヴィチュニー。楽しみ。

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