万葉集より(縦書きの練習を兼ねて)
万葉集を縦書きで載せたい衝動に駆られていろいろ調べた後なんとかできたのでここにいくつか記す。(中西進『万葉集(一)』講談社文庫)
春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天香来山
春過ぎて夏来るらし白栲の衣乾したり天の香具山 (一‐二十八)
青土吉 寧楽乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有
あおによし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり (三‐三二八)
余能奈可波 牟奈之伎母乃等 志流等伎子 伊与余麻須万須 加奈之可利家理
世の中は空しきものと知る時しいよよますますかなしかりけり (五‐七九三)