フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

R. シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』 2014年2月28日 新国立劇場中劇場 オペラ研修所

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R. シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』

2014年2月28日 新国立劇場中劇場
新国立劇場オペラ研修所

座席 1階13列25番

 これまで『ナクソス島のアリアドネ』はことごとく逃してきたため今回が初めて。しかし、なのかやはりと言うのか、楽しめなかった。

 新国立劇場のオペラ研修所公演には昨年の『カルディヤック』(→「ヒンデミット 『カルディヤック』 新国立劇場オペラ研修所公演 新国立劇場中劇場 2013年3月2日」)の他にも何回か行っていると思うが、今回の公演は(も?)集中して観ることができなかった。歌手たちは発音が極度に不明瞭で何を言ってるかがわからない。わりと発音がはっきりしていたのは唯一作曲家役の今野沙知恵くらいだ。耳を澄まして聴いてすらさっぱりな歌手さえもいた。特に男声。何のために歌っているのか考えた方が良いレベル。オケの貧弱さもただただ驚くばかりで、唖然とする水準だ。客も例年に以上に内輪な雰囲気。昨年はもっと「『カルディヤック』を観に来た」という人が多いと感じたが。ツェルビネッタの天羽明恵に拍手喝采…。良い上演になるはずもない。あらゆる面でとても残念。

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