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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

バレエ『白鳥の湖』 ウィーン国立歌劇場 2014年10月6日

バレエ『白鳥の湖』

2014年10月6日 ウィーン国立歌劇場

立ち見席 最上階ほぼ中央

 今日ウィーン国立歌劇場で白鳥の湖を観てきた。この歌劇場で初めての鑑賞。いわゆるウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン国立バレエ団だ。衝撃だった。始まって30秒で。忘れられないほどの驚き。目も耳も疑った。何度でも観たいと思うこの白鳥の湖で、3分経った時には苦痛で帰りたくなった。下手過ぎ。オケもバレエ団も全部だめ。今まで観た白鳥の湖の中で明らかに最悪。白鳥の湖は他に比べて曲の入れ替えが多く、歌劇場によって相当違うが、美術含めプロダクション自体が退屈。

 フルートの一番は何度も落ち、チューバはバレエに合わせてテンポ二分の一倍のところ一人でインテンポで出る、全体の音量のバランスもぐちゃぐちゃ、弦が、特にヴァイオリンが聴こえない、聴こえたと思ったら常にばらばら。金管はなんなの、素人なの?目の前に繰り広げられる惨劇があまりに信じ難く、休憩中スタッフの人に、今日のオケってウィーン・フィルのメンバーなのか、と尋ねた、それも二人に尋ねた程だ。そのくらい想像を絶する程に期待を下回りまくる下手さ。というかやる気なさ過ぎ。歌劇場も音響が良くない。

 この衝撃はベルリンのDeutsche Operで(この時も)白鳥の湖を観た時以来。その時も下手さに唖然としが、それを上回る。(注2:但しドイチェ・オーパーは本当にただ単に普通に下手)

 さらに観る気をなくさせるのは客席全体を覆わんばかりの観光的空気。観光客が何となく観て楽しんでいるのは別にいい。ただ、あんな上演に全体から拍手喝采って…。これじゃあ音楽三昧を夢見てウィーンに来たい人達に言わざるを得ない、ベルリンに行けと。

 新国の白鳥の湖で、まだザハロワが来ていた頃を思い出す。おそらくあまり意識されていない気がするが、あれは全体的に相当良い。劇場としても、ベルリン国立歌劇場(改築前しか知らないが)と比べても、ウィーン国立歌劇場と比べても新国立劇場は居心地も音響も格段に良い。

 今回のはなりすましレベルの何かの間違いであることを祈る。

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