ワーグナー『タンホイザー』 ウィーン国立歌劇場 ペーター・シュナイダー指揮 2014年10月22日
Richard Wagner "Tannhäuser"
Peter Schneider | Dirigent
Claus Guth | Regie
Christian Schmidt | Ausstattung
Olaf Freese | Licht
Konrad Kuhn | Dramaturgie
Kwangchul Youn | Hermann
Robert Dean Smith | Tannhäuser
Christian Gerhaher | Wolfram von Eschenbach
Camilla Nylund | Elisabeth
Iréne Theorin | Venus
Norbert Ernst | Walther von der Vogelweide
Sorin Coliban | Biterolf
James Kryshak | Heinrich der Schreiber
Dan Paul Dumitrescu | Reinmar von Zweter
Annika Gerhards | Ein junger Hirt
座席 立ち見中央やや左
確か指揮者はチョン・ミョンフンだった気がするが何の告知もなくペーター・シュナイダーに変わっていた。どっちでもいいけど。前日の『ナクソス島のアリアドネ』とは打って変わって大編成のオケ。序曲から渾身の演奏。終わると指揮者がオケを立たせ拍手を受ける。
今日は何と言ってもイレーネ・テオリン、カミッラ・ニルント、クリスティアン・ゲルハーヘル。ニルントはベルリンでRSB&ヤノフスキ指揮のミサ・ソレムニス(→「ミサ・ソレムニス RSB ヤノフスキー指揮 2010年5月4日 フィルハーモニー」)とドイチェ・オーパーでの『リエンツィ』(→「ワーグナー 『リエンツィ』 ドイチェ・オーパー 2010年2月10日」)で、ゲルハーヘルはベルリン・フィルのあの『マタイ受難曲』(→「マタイ受難曲 ラトル指揮 ベルリン・フィル 2010年4月10日 ベルリン・フィルハーモニー」)で、テオリンは新国の『トリスタンとイゾルデ』(→「新国立劇場 『トリスタンとイゾルデ』 公開ゲネプロ 2010年12月22日」)で聴いた。皆さすが、素晴らしかった。今日は特に女声2人の日だったな。存在感が際立っていた。タンホイザー役のテノール、ロバート・ディーン・スミスは声量がない。ドイツ語の発音もあまり(悪くはないが)良くない、気になる。2幕の歌合戦でへばり、高音が裏返り、何拍か歌えず。周りの観客が一斉にがっくり、首を振る。カーテンコールでは、、、そりゃブーイングでしょうね。気になって調べてみたらバイロイトでも歌っている有名なテノール。実は2006年新国の『運命の力』で聴いていた。今58歳とのこと(年を知った今ちょっと気の毒な気がしてきた)。
あと合唱があまり良くなかった。合唱はかなり重要なので残念だ。各パートごともそうだし、合唱全体としての拍感がオケとずれていたのがかなり気になった。それでもこの『タンホイザー』が豪華なことに変わりはない。全体に聴きごたえがある。
私のオペラ鑑賞1回目は新国2005/06年シーズン開幕の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、100回目が前日ウィーン国立歌劇場でのティーレマン指揮『ナクソス島のアリアドネ』でリヒャルト・シュトラウスだったが、101回目が今日の豪華な『タンホイザー』。節目でワーグナー、縁がある(気がする)。