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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ウィーン・フィル アーノンクール指揮 2014年11月9日 ウィーン楽友協会

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Wiener Philharmoniker

Dirigent: Nikolaus Harnoncourt

Alt: Wiebke Lehmkuhl

Chor: Arnold Schönberg Chor

 

Franz Schubert

Rosamunde. Fürstin von Zypern. Schauspielmusik, D 797

-- Pause --

Franz Schubert

Symphonie Nr. 7 h-Moll, D 759 "Unvollendete"

 

ウィーン楽友協会大ホール 2014年11月9日 11時

 

座席 Balkon(2階正面)左6列6番

5, 6, 8, 10, 12

 

 初めての日曜日11時開演。先週は土曜日15時30分だった。今日は天気が良く到着すると建物が午前中の太陽に照らされてきれい。楽友協会は昼間だと上の窓から太陽光が入ってホール内が明るい。

 先週の後半のプログラムシューベルト大ハ長調に引き続き、今日は前後半シューベルト。『ロザムンデ』全曲。開始前にアーノンクールがマイクで少し話す。序曲は演奏したことがあるので懐かしい。ただ、まあこの『ロザムンデ』は(特にウィーン・フィルほどのオケが)こんな本気で演奏するには値しない作品だなぁ、と思いつつ聴いていた。作曲家がシューベルトだから演奏されているだけ。曲と曲の間でアーノンクールによるナレーションが入った。

 「未完成」をウィーンでウィーン・フィルで聴くというのは何か趣を感じて良い。ものすごいピアニッシモで入る。休止がものすごい長さ。提示部繰り返す。今日のコンマスは女性だった。オーボエが毎回どうも下手。クラリネットの音がホール全体に響き渡った後だけに余計。あのティンパニはとても上手だった。弦の、香りが立つような響きが素晴らしかった。特にチェロパートはとても良かった。アーノンクールが指揮すると金管の音がうるさく汚くなる。これはCDだけ聴いてた時からずっと(多分皆が)思っていること。今日は言うほど汚いってわけではないのだが、ああいう音がほしいらしい。アーノンクールの指揮は聴いていて斬新な響きや説得力に驚いたり納得したりすることはあるが、心から感動するってことがない。先月聴いたコンツェントゥス・ムジクスとの方がよりやりたいようにやれている感じがして開放感があった。

 今日のこの「未完成」はやはり楽友協会でこそ聴けるものだったろう。弦、木管、金管の響き、そしてあのティンパニ。ティンパニは相当丁寧に、慎重に叩いていた。展開部の聴かせどころなど、え、それだけ?、と言いたくなるほどの抑制ぶりだが、全体に惚れ惚れするような上手さ。

 

 帰ってきて会場で買ったプログラムを読んだ。曲目解説をアーノンクールが書いている。「未完成」の解説をざっと読んだがなかなか面白い。

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