「読者になる」あるいはブログ新着記事通知機能について
はじめに
ブログの新規投稿記事の通知機能を求めていろいろ調べて考えた結果、PINGOO!のメール配信サービスを使ってみることにした。新しい記事を投稿したら、読者に自動で新着記事通知メールが配信されるとのこと。読者登録希望者はメールアドレスを登録するだけでよい。使い始めるまでの経緯や調べて思ったことを書くので、ブログをやっていている人には導入の検討材料になればと思う。
読み手が来るのを待つだけでなく少し発信もしたい
最近ふとしたことからスマホ版表示画面用テンプレートを指定・編集した。その勢いでPC版表示画面もいじりたくなって、PC用テンプレートも変更・編集した。読み手にとっての読み易さを考えつつ一通りやりたいように編集できたところである。編集しているあいだ、今まで無頓着だったブログ「運営」の仕方について考えていた。
FC2には、アメブロなどにある「読者になる」機能にあたるものがない。「ブロともになる」という機能があるが、FC2のIDがなければできないし、アメブロの「読者になる」もアメブロのIDを持っていないとできない(アメブロではIDがないと拍手にあたる「いいね」すら押せないということを最近知り驚いた)。そこで、ひとまずRSSフィード受信登録の項目を作った。RSSが一般的にどのくらい馴染みがあるものなのかは知らない。多分あまりなさそうなので説明文付きで設置することにした。RSSの場合の問題は、通知されると言っても、結局は読者が自分でチェックしなければならないことには変わりがないことである(ただ、頻繁に訪問するブログが多数ある場合はまとめてRSSフィード受信登録をしておけば、新しい記事が書かれ「新規」の印がついているブログを優先的に訪問することで効率が良くなり便利)。また、RSSフィード受信登録はPCでの設定なので、主にスマホでインターネットを利用している人には効果が薄いことが容易に想像できる(スマホ用のRSSリーダーアプリがあるようだが)。どうにか誰にでも気軽に登録してもらえるような便利な新着記事通知を実現できないか考えた。
Twitterでもできるかもしれないが...
ひとつの方法として、Twitterとの連携がある。連携機能を使わずとも新しい記事を書いたらつぶやけばいい。ただどちらにせよ、Twitterで新着記事通知を行う場合、ブログ運営者も読者もTwitterをやっていて、かつ読者に自分をフォローしてもらう必要がある。
問題は、Twitterを使っていない人もいることである。私も、Facebookは2009年から使っているが、Twitterはいまだに使っていない。自分はここ最近Twitterを使い始めようかと考えていたので、自分はいいのだが、読み手の中にTwitterを使っていない人も多いと思うので少し立ち止まって考えた。日本での利用者数は以下の通りとのこと。
Twitter 1980万人(2014年6月時点)
十分多いが、使っていない人の方が多い。Facebookなど、もっと多いように感じるがこの程度か。ちなみに日本の自動車保有台数は2014年11月時点でおよそ8000万台(「自動車保有台数」、一般財団法人自動車検査登録情報協会参照)。
それと、Twitterだと名前、少なくともユーザー名が(互いに)知られるということもあるのでそれも考えどころのひとつ。
Was ist „PINGOO!“? PINGOO!とは何であるか?
新着記事通知機能について調べているとPINGOO!というものに出くわした。PINGOO!とは、ブログやソーシャルメディアなどと連携させ、効率化やアクセスアップを促す「発信ツール」とのこと(「PINGOO!とは?」、PINGOO!参照)。
よく知らないので、使い勝手の良さや信頼できそうかなど検索していろいろ調べてみた。OKWaveですでに2007年にPINGOO!についての質問がいくつか出ているから、けっこう前からあったらしい。また、調べてみると、こうした機能を要望する声はFC2ブログユーザーに多いことに気づいた。やはり皆こうした機能が欲しいようだ。
ここで具体的に使うことになるのは、PINGOO!の「発信ツール」内にある「メール配信」という機能。自分が訪問して登録したブログにおいて新しい記事が投稿されたときに自動で通知を受け取れるようになる。読者が登録に必要なものはメールアドレスだけ。
メールアドレスはブログ運営者に知られる?配信解除は?
自分のPCの設定だけのRSSフィード受信登録とは違って、メールアドレスを登録するのは多少躊躇する。ここら辺が一番気になるところなのでいろいろ調べていたら、以下のような文言に出くわした。
PINGOO!のブログメールでは、予めお客様が知っている既知のメールアドレスと、訪問者側から登録されたメールアドレスとを分けて管理しており、 訪問者側ではメールアドレスを知らせず購読を希望する方のために訪問者側のメールアドレスはユーザー側にも非公開にしています。
また、購読を停止したい場合にすぐに配信解除ができるよう、ブログメールの本文最下部に配信停止用のリンクを設け、クリックすることで配信停止を行える機能が実装されています。」
読み手がメールアドレスを入力して登録してもそのメールアドレスは私にはわからないようになっていて、解除もすぐできるとのこと。当然そうしてくれよ、という程度のことだが、わかりやすいところにこのように明記されているので、じゃあ使ってみようか、という気持ちにはなる。
使い方
ブログ運営者は、まずPINGOO!に新規登録して、フォームのHTMLをコピーして貼り付ける。配信メールの内容は編集できる。
〈おおよその登録・利用手順〉
・新規登録→メールアドレス・パスワード入力
・プラン選択→フリープラン・プレミアムプラン・ビジネスプラン
・ブログURL入力/カテゴリ入力(例:1趣味→2音楽→3クラシック)/居住地(都道府県・海外)入力
・Ping送信設定(画面に出てくるURLを自身のブログのPing送信設定欄に貼り付け)
・「メール配信」に移動し、「募集フォームの設置」でHTMLをコピーして、ブログの置きたいところに貼り付けて登録フォームを設置する
・「フォーマット編集」で登録読者に送信されるメールの文面を編集する(一部のみ)
登録を希望する読者がすることはフォームにメールアドレスを入力するだけ。登録するとそのブログの新着記事の通知を受け取れるようになる。
新着記事通知という機能からは逸れるが、PINGOO!内にもランキングがあった。「音楽」の下位カテゴリ「クラシック」もある。覗いてみると、登録数はまだ12ほど。他のジャンルだと登録ブログはもっとあった。多くはないが利用している人はいる。PINGOO!利用登録者数はおよそ18万人、登録サイトはおよそ31万(本記事投稿時点、→PINGOO!トップページ)。
おわりに
こうしてPINGOO!のメール配信機能を使ってみることにした。読者登録してくだされば幸いである。また、ブログをやっていてこうした機能に興味のある方の参考になればと思う。実際にどういう風に機能するか知りたい方は一度このブログでお試しあれ。
補足
〈登録して気づいた点〉
・読者の登録可能数がフリープランだと50まで(私にはきっと十分)
・登録者のメールアドレスは公開されないが、登録者が何人かは確認できる
・「タイムライン」上で自分がPINGOO!内でフォローしているブログをチェックすることができる
・ブログのフォローはランキング、カテゴリなどからできる
・トップページには新着記事がリアルタイムでどんどん追加表示される
・なるほど、受信の「タイムライン」と発信の「発信ツール」という性格付けなわけか