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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベルリン・フィル/ラトル ヤナーチェク&ブルックナー ウィーン楽友協会 2015年5月3日

programmheftmusikverein.jpg

Berliner Philharmoniker

Simon Rattle, Dirigent

Leoš Janáček

Sinfonietta für Orchester Sinfonietta für Orchester

Anton Bruckner

Symphonie Nr. 7 E-Dur

(Wissenschaftlich-praktische Neu-Ausgabe nach dem Autograph und dem Erstdruck vorgelegt von Benjamin-Gunnar Cohrs, 2015)


8, 10, 12, 14, 16 (並びはVn1, Va, Vc, Vn2, その後ろにCb)

座席 (2階)左Balkon-Loge 3番3列2番

 ベルリンにいた時にはベルリン・フィルをよく聴いた。ベルリン・フィルに限らずその本拠地ベルリン・フィルハーモニーによく行った。ベルリンでウィーン・フィル(ロリン・マゼール指揮)の演奏を聴いたが、今日はその逆。ウィーンでベルリン・フィルの演奏を聴く。ベルリン・フィルはベルリン滞在中以来かと思ったが、今思い返してみると2011年アジア・ツアーのサントリーホールでの東京公演でGPに入れてもらって(マーラー第9番を)ちょろっと聴いたのを思い出した(演奏会は行ってない)。その東京3日間公演の最終日の打ち上げにも入れてもらって混ざって飲み食いしていたのは良い思い出だ。ラトルが前でマイクをもって挨拶していた光景などを思い出す。それと、日本にいる時もDCHでよく視聴していたのであまり久しぶりという感じはしない。

 ベルリン・フィルは5月1日にギリシャでEuropakonzertを行い(テレビ中継があり片手間で視聴した)、昨日5月2日にミラノ・スカラ座で今日と同じプログラムを演奏して今日のウィーン楽友協会での演奏会に臨む。コールスによるブルックナー第7番の最新版を昨日ミラノ・スカラ座で世界初演してきて、今日が世界で2回目。編集者は第9番の第4楽章付きのSamale-Phillips-Cohrs-Mazzuca版(これを取り上げたベルリン・フィルの2012年の演奏会はliveでデジタル・コンサート・ホール(DCH)で視聴した)に名を連ねるコールス。

 ウィーン楽友協会はチケット窓口への入り口と楽屋口が同じ道沿いでとても近い。入るときにオーボエのアルブレヒト・マイアー氏とコンマスの一人スタブラヴァ氏らが外に出て話し込んでいる。そのすぐ横を通り過ぎ中へ入る。

 前半はヤナーチェクのシンフォニエッタ。オルガンの前にトランペットが9人並ぶ。オケは十分に鳴らしつつも、響きを程良く抑制しながらの演奏だった。至る所でオケの技術的な優秀さを感じさせられる。良い悪いではなく演奏の仕方として、ベルリン・フィルハーモニーだったらもう少し突き抜けた鳴らし方をしただろうな、という印象。

 座席だが、ティンパニが見えると思って左側の席をとっていたが、ティンパニは左側で前後半通じて見えず。

 聴衆の期待は休憩後のブルックナー。楽友協会ホールでベルリン・フィルがどんなブルックナーを聴かせてくれるのか、とても楽しみにしていた。期待通りの、いや期待以上の演奏。充実していたどころではない。圧倒的。さすがと言うほかない。オケが曲を完全に我が物にし、演奏させられている部分が微塵もない。コントラバスは8人。ベルリン・フィルハーモニーよりはるかに小さいこのホールでも、ここぞという時は思いっきり鳴らしてくる。ものすごい響きでホールを満たしきる。盛り上がる部分のエネルギーは凄まじい。それでも鳴り方を把握しての響きだから過剰にならない、うるさくならない。最弱音の静寂、音程もさすが。そして各所で木管がきれいに浮かび上がってくる。楽友協会ホールの音/残響が美しい。今日聴いたブルックナーは、楽友協会ホールによる響きの美しさを含めて現在聴き得るブルックナー演奏の最高形ではないかと思わせるほど素晴らしかった。今月後半には、シュターツカペレ・ドレスデン/ティーレマンによるブルックナー第9番と第4番を同じくここ楽友協会で聴く。(今日のこの演奏会の後で聴くとやや分が悪いかどうか)こちらはどんな演奏を聴かせてくれるか楽しみだ。

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 最新版での演奏、ちょくちょく違っていた。おそらく今後この曲はこの版で演奏されていくだろう。

 前々回第4番、前回第2番、今回第7番と続いてきたブルックナーはいったん休みで、次はまたちょうど1週間後の日曜日に同じく楽友協会でウィーン・コンツェントゥス・ムジクス/アーノンクールによるベートーヴェン交響曲第4番と第5番。

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