イプセン『ヨーン・ガブリエル・ボルクマン』 アカデミー劇場 2015年6月14日
Wiener Festwochen
Henrik Ibsen
John Gabriel Borkman
Koproduktion mit den Wiener Festwochen und dem Theater Basel
nach Henrik Ibsen
von Simon Stone
Übertragung ins Deutsche Martin Thomas Pesl
Regie: Simon Stone
Bühne: Katrin Brack
Kostüme: Tabea Braun
Musik: Bernhard Moshammer
Licht: Friedrich Rom
Dramaturgie: Klaus Missbach
John Gabriel Borkman | Martin Wuttke
Gunhild Borkman, seine Frau | Birgit Minichmayr
Erhart Borkman, ihr Sohn | Max Rothbart
Ella Rentheim, Gunhilds Zwillingsschwester | Caroline Peters
Fanny Wilton | Nicola Kirsch
Wilhelm Foldal | Roland Koch
Frida Foldal, seine Tochter | Liliane Amuat
Premiere:28. Mai 2015
Aufführungsdauer: ca. 2 Stunden. Keine Pause
© Reinhard Werner
イプセンの『ヨーン・ガブリエル・ボルクマン』。初演は1897年ヘルシンキ。日本初演は1909年(台本:森鴎外訳)。このプロダクションはウィーン芸術週間のプログラムに含まれるもので、5月28日がプレミエ。
アカデミー劇場はコンツェルトハウスの隣にある座席数500程度の劇場。一人演劇月間とした今月、今日のこの演目は楽しみにしていた方のひとつ。
幕が開くと舞台一面雪で、始めから終りまでずっと雪が降っている。劇は、エルラがグンヒルトを訪ねてくるところから始まる。舞台全体が家という設定になっている。
© Reinhard Werner
(左からグンヒルト、ボルクマン、エルハルト、ファニー、エルラ)
エルラと、ボルクマンの息子エルハルトの恋人ファニーはこの家で初めて知り合うが、すでにFacebookを通じて名前などは知っていたことになっていて、あの投稿見たわ、とか言っている。グンヒルトはそれを聞いて、はぁ、あんたたちフェイスブックで知り合いだったの、と言って怒る。
© Reinhard Werner
© Reinhard Werner
© Reinhard Werner
© Reinhard Werner
所々で笑わせてくれる面白い演出。セリフがいちいち面白い。皆げらげら笑っていた。日本の演劇史にも大きな足跡を残している戯曲だし、これは観に来て良かった。
終演後はスタッフが大勢出てきて、雪を掃除機で吸い取る。雪は紙ではないがなにか化学繊維っぽい綿状の物だった。