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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ソフォクレス『アンティゴネー』 ブルク劇場 2015年6月23日

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Sophokles

Antigone

Fassung des Burgtheaters nach einer Übertragung von Frank-Patrick Steckel

Regie: Jette Steckel

Bühne: Florian Lösche

Kostüme: Pauline Hüners

Musik: Anja Plaschg | (Soap&Skin), Anton Spielmann | (1000 Robota)

Licht: Peter Bandl

Dramaturgie: Florian Hirsch, Carl Hegemann

Chorleitung: Hannes Marek


Antigone | Aenne Schwarz

Ismene | Mavie Hörbiger

Kreon | Joachim Meyerhoff

Haimon | Mirco Kreibich

Teiresias | Martin Schwab

Bote| Philipp Hauß

Chorführer | Oliver Masucci

Leichnam des Polyneikes | Sebastian Jung/ Tobias Margiol/ Bernhard Mendel

Junge | Tobias Wimmer/ Arthur Klestil/ Jacob Ogonowski

Spieldauer: 2 Stunden. Keine Pause

Premiere am 31. Mai 2015 im Burgtheater

座席 1階左Loge 6 Reihe 2 Platz 3

„Das ist kein Staat, dem wenige befehlen.“

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© Georg Soulek

 紀元前442年に初演されたとされる『アンティゴネー』。みずからの源泉はギリシャにあり、との強い意識のもと繰り返し新しく演出し上演し、それを若者からお年寄りまで多くの人が鑑賞するヨーロッパ(欧米ではない、欧)。よく日本とヨーロッパのオケやオペラの水準の違いについて言われるが、演劇においても同じくらいの、いやそれ以上の差を劇場にいて感じざるを得ない。土台に関していえば、例えば新国立劇場に(18世紀ドイツに端を発する)ドラマトゥルク(„Dramaturg“)という役職が無いことは象徴的と思う(演劇界全体では近年これを徐々に定着させていく動きにはなっているようである)。それと、劇を観るという感覚。演奏会やオペラ、バレエも良いが、演劇を観に行く習慣のある人こそ本当に教養人であると思える。

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© Georg Soulek

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© Georg Soulek

 このプロダクションは先月末にプレミエを迎えた新演出。重要な場面を舞台後方で見せる舞台演出がとても効果的で良かった。クレオンが観客(=市民)に向かって „Kein Sterblicher soll mich begraben.“(「誰も私を埋葬してはならない(こととする)」)*と言い放ったところで幕が閉じる。

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* Kein Sterblicher, いかなる死にゆく者も(~ない)=人間←→Unsterblicher=不滅のもの(=神)。その他例: "meine Unsterbliche Geliebte"=「不滅の恋人」(ベートーヴェン)。

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© Georg Soulek

(『アンティゴネー』、たしか二十歳のとき、早朝上野の美術館に向かう時に開館に時間を合わせるため山手線を2周半する間に読んだのを今でも覚えている)

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