フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

パリ管弦楽団/パーヴォ・ヤルヴィ/ソル・ガベッタ ウィーン・コンツェルトハウス 2015年11月7日

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Orchestre de Paris, Orchester
Sol Gabetta, Violoncello
Paavo Järvi, Dirigent

Arvo Pärt
Silhouette. Hommage à Gustave Eiffel (2009)
Camille Saint-Saëns
Konzert für Violoncello und Orchester Nr. 1 a-moll op. 33 (1872-1873)
***
Hector Berlioz
Symphonie fantastique. Episode de la vie d'un artiste op. 14 (1830)


Zugabe:
Gabriel Fauré, Elégie op. 24 (Fassung für Violoncello und Orchester) (1880/1901)
Georges Bizet, Le bal. Galop op. 22/12 (Jeux d'enfants für Klavier zu vier Händen) (Fassung für Orchester) (1871)
Hector Berlioz, Ungarischer Marsch (La Damnation de Faust op. 24) (1846)
Cb, 8/4/8
座席 Galerie 13列2番

 2週間ぶりの演奏会。その間に4泊5日のスロヴェニア滞在もあって、余計久しぶりに感じる。

 アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt, 1935-)『シルエット―ギュスターヴ・エッフェルへのオマージュ』。初演は2010年、パリ管弦楽団/パーヴォ・ヤルヴィによる。7分ほどの曲。プログラム冊子には作曲の経緯について本人の言葉が引用されている。この曲を書こうと思ったきっかけは、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のCDで自分の曲の優れた解釈を聴いたことだという。感動を伝えるためにペルトはすぐにヤルヴィに電話すると、ヤルヴィが近々パリ管弦楽団の首席指揮者になることを知った。この機会に、「彼の新しいオーケストラ」に何か書きたいという気持ちが湧いてきたとのこと。

 サン=サーンスのチェロ協奏曲。5月にハイドンのチェロ協奏曲第2番を聴いて以来ちょうど半年ぶりのソル・ガベッタ。

 幻想交響曲。全体な印象としては狂気はあまり感じない健康的な幻想交響曲。面白いところもあったが期待していたほどではなく。

 演奏会としては記憶に残らない演奏会。楽友協会で聴いたらどうだったろうかと思った。それとフランスのオケということで、フランスの響きが、とか言う人がいるだろうけど、少なくとも今日の演奏について言えば正直そんな褒められた演奏ではなかった。もちろん違いは感じられると言えば言えるが、もしプログラムにベルリン・フィルと載っていて目隠しして聴いたらたいていは、あれなんかちょっと下手じゃない?となるだけのはず。

 来週は火曜日から土曜日まで楽友協会でベルリン・フィル/ラトルによるベートーヴェン交響曲ツィクルス。先月にベルリン・フィルハーモニーで行われた演奏会が楽友協会で行われる。

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