フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ドイチェ・カンマーフィル/ヤルヴィ ブラームス第1番&3番 ウィーン・コンツェルトハウス 2015年12月5日

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Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Järvi
Johannes Brahms
Symphonie Nr. 3 F-Dur op. 90 (1883)
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Symphonie Nr. 1 c-moll op. 68 (1876)

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Zugabe:
Johannes Brahms
Ungarischer Tanz Nr. 3 F-Dur (Fassung für Orchester) (1868/1873)
Ungarischer Tanz Nr. 10 F-Dur (Fassung für Orchester) (1868/1873)

座席 3階左13列3番

 ヤルヴィの指揮は何度か聴いたがドイチェ・カンマーフィルは初めて聴く。ブラームスの交響曲演奏会、今日が第1番&3番で明日が第2番&第4番。2日日間の公演のうち私が聴くのは今日だけ。明日はコンツェントゥス・ムジクス/アーノンクールのAboを買ってあるので(これも結局ベートーヴェンの第7番&8番に続きアーノンクール体調不良で、ただし延期にはならずエルヴィン・オルトナーという指揮者が代役とのメールが10日ほど前に)、DKB/ヤルヴィは初日の第1番&3番だけチケットを買っておいた。選べたら2日目の第4番を聴きたかったが。日本ではすでにちょうど一年前にオペラシティで演奏会が開かれ、大盛り上がりだったと聞く演奏会。ウィーンで周回遅れで聴く。

 コントラバスチェロは左に、4/6/6/8/10という弦。ここコンツェルトハウスの3階の奥という悪い席で聴いていると音が遠くなるが、大編成というわけでもないのに音がしっかり飛んできた。ヤルヴィとDKBのコンビだけあって細部まで共通認識があり皆自信があるのが伝わってくる。いやぁ、これは楽しいねぇ。面白かったのは聴衆の反応。第3番の第4楽章もかなり斬新な演奏だが、聴衆は割とポカーンと聴いている人が多かったように思う。演奏後も多分オペラシティの方がきっと盛り上がっていただろう。

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〈余談〉良い演奏会ではあったが余韻が吹っ飛ぶ出来事が。演奏会後知り合いと食事し、カフェに行ったのだが、その時アーノンクール引退の報を知る。10月のベートーヴェン交響曲第7番&8番は体調不良でキャンセルとなり4月に延期になっていた。明日のバッハを楽しみにしていたが11月末に再び体調不良でキャンセルの連絡があり、さすがに「アーノンクール大丈夫か?」と思っていたところで引退の報。明日の演奏会は2日目なので、今日の初日に合わせての発表ということだろう。かなりの衝撃だった。

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