フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

アーノンクール亡くなる...

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© apa/oczeret

 アーノンクールが2016年3月5日土曜日に亡くなった。86歳。2015年の12月5日(誕生日の1日前)に引退を発表したばかりだった。



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引退を発表した演奏会のプログラム冊子に挟まれていたアーノンクール直筆の手紙のコピー

引退を発表した演奏会

これが最後の演奏会になってしまった。(アーノンクールとしてもウィーンでの最後の演奏会)
2015年5月に楽友協会で行われたベートーヴェン交響曲第4番&5番の演奏会。これはコンツェントゥス・ムジクスとのベートーヴェン交響曲全曲録音企画の一環だったが初回の4番・5番が最後となってしまった。

その演奏会の録音。最後の録音となった。これは買わねばなるまい。
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Beethoven: Symphonies Nos. 4 & 5

Beethoven: Symphonies Nos. 4 & 5


HMV(解説が豊富)
アーノンクール/コンツェントゥス・ムジクス:ベートーヴェン交響曲第4番&5番

Tower Records

昨シーズンにアーノンクールが指揮したその他の演奏会。昨シーズンが実質最後のシーズンだった。

【アーノンクールの著作について】
 アーノンクール『音の話法としての音楽―新しい音楽理解への道』(Nikolaus Harnoncourt: Musik als Klangrede. Wege zu einem neuen Musikverstäntnis)(邦訳『古楽とは何か―言語としての音楽』)。引退発表の手紙の中で自然と「"発見"共同体」という言葉を使ったアーノンクールの信条を彼の最初の論考に読み取ることができる。

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