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フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ベートーヴェン・ブルックナーツィクルス ベルリン国立歌劇場管弦楽団 バレンボイム 2010年6月20日 フィルハーモニー

2010年6月20日(日) Staatskepelle Berlin Beethoven-Bruckner-Zyklus

Beethoven Klavierkonzert Nr. 1

Bruckner Nr. 4

10,8,6,4,3(ファーストの後ろ)

16,14,12,10,8(同上)、ホルン5人1番のアシ、あとは普通、ティンパニはあのアメリカ風?に叩く人。

右の立ち見席、後半は左

 バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団によるブルックナーツィクルス。といっても6回公演で交響曲第4番以降の6曲。ただその前半のプログラムがすべてベートーヴェンの協奏曲、ピアノ協奏曲5曲が本人の弾き振りでヴァイオリン協奏曲がフランク・ペーター・ツィンマーマン、というどうしても行きたくなるような構成。

 もちろん売り切れだった。やっぱり売り切れるに決まってる。半年前から当日券への期待は捨てて早めに買っておいて良かった。とりあえず安い券(7.5ユーロ)を全6公演分確保していた。入ってみると演奏会終了後にサイン会があるという張り紙が。プログラムが全6回公演用のまとまったものでしっかりしてるのでこれに書いてもらおうと。4番のCDが11,99ユーロで売ってたけど。うーんいいや。

 指定の席には行かず始めから立ち見席で。ここの立ち見席は本当に良い。立ち見席ではあるけどそもそもこの位置自体は悪い位置ではない。Cブロックの最後列の席だと思えばよい。このホールは本当にピアノが良く聴こえる、響くな。叩いてる音もたまに聴こえるくらい。弱音の統一されてる感じが序盤からあって、さすがにこのツィクルスに向けてはかなり練習してきたようだ。ただ会場にある普段には無い照明がいらないと思った。音が消えた時シーンとなった状況でジーンて電気の音がかすかに、かすかに聞こえていたから。かなり大きな企画とあってカメラもかなり入っていた。あれだけカメラがあると違う。特別な演奏会を聴いてるんだって気になる。ベルリン・フィルとは違って有人で、数えてみると7台もあった。左の立ち見席にも1台。

 前半ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は弾き振りでは難しそうなところもあった。バレンボイムのピアノは、昔に比べたらやっぱり技術的な正確さは落ちているだろうか。でもあの右手左手のパートの響きの交差、彫りの深さは健在かむしろより際立ってる。1楽章のカデンツァは自作だった。あれだけ弾けたら誰も何も言えないよな。単なるインテンポで弾いて終りの演奏じゃない。あの間の取り方、いいな、自由だ。それにしてもあの拍手の盛大なこと。最初の入場からして大きい。曲が終わった後はさらに凄い。席も埋まっててカメラがあれだけあると雰囲気が違う。

 後半のブルックナー。ブルックナーを聴くにはここは良いホールだ。気合入っていた。凄すぎ。トロンボーンの音が強奏のときにちょっと力みで荒くなっていた。あとは弦にもっとパワーがあれば、ってすでに音は良いいのだが。多分ウィーン・フィルのあの響きを思い描いてしまうせいだろう。演奏は多分にいわゆるロマン風でもあり規律もありながら、ただやっぱり今日の4番はかなりロマン風。リタルダンド、思い切った間など。全体のテンポは遅くない。間延びもしない。決める時だけ。でも人間臭さは感じさせず自然な感じ。よいしょ的な感じはない。それにしてもあの決めるときの響きの凄いこと。半端ないな。録音技術の目標はブルックナーを完璧に入れること。んん、たしかにそう言われるのもわかる。当たり前だけどブルックナーこそ実演で聴くべき作曲家。この響き。シュターツカペレ&バレンボイム素晴らしい。ここまでの迫力で聴かせてくれるとは思ってなかったのであす以降にも大いに期待。

 名盤となっているヴァント&ベルリン・フィルの演奏はここでどう響いていたのだろうとその録音を聴きながら今ふと思う。今日の演奏も素晴らしかったと思うが。今日の演奏も後に録音で聴いてみたい。これだけよければもう良いだろうとも思うが。明後日の6番で少しわかるかな。この前ベルリン・フィルのブルックナー6番をここ同じPHで聴いたばかりだから(指揮はブロムシュテット)。

 終わった後カーテンコールの拍手が鳴りやむと同時にホールから出てサインをもらうため列に並ぶ。かなり前の方に行けた。少し待つとバレンボイムがやってきた。みんなそこで拍手。あたりを見回していて至近距離で何度か目が合う。誰かがbravo maestroと、叫ぶとdanke schönと返答。列が進む。何人かがフラッシュで写真撮ったら、やめてくれと、フラッシュはやめろと。もし続けるならサインを中止して出て行かないといけない、と。目が悪いらしい。けっこうマジで怒る。けどその後は普通に続行。やった、バレンボイムのサインもらった。帰りにそういえばなんでこの前ムターからサインもらわなかったのかと思った。多分なんか会場の雰囲気が、客が安い感じだったから?無駄に強がってもらわなかった。今思うと後悔。でも表紙と彼の写真のところと2ヵ所にしてもらい満足。

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