フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

Mozart Briefe

 今日いつだかにAmazonで注文していた"Mozart Briefe"(2006, 『モーツァルト書簡集』)が届きました。思っていたより装丁もちゃんとしてるし中身もしっかり詰まっている感じで良かったです。これで604円は安い!モーツァルトが書いた文章を翻訳ではなく彼の言葉そのままで楽しめるのは大きな喜びです。ちなみにモーツァルトの書簡に関しての日本語訳には『モーツァルトの手紙(岩波文庫)』などがあります(これは上下巻で全ての書簡(約300通)ではないですがかなり多く(214通)が収められています)。

 この本にも全書簡は収録されておらず選集となっていますが別に逐一すべて読みたいわけではないのでそれは気にしない。合計で何通収められているかは不明。2006年出版のこの本は印刷もきれいで文字も読みやすいです。背表紙(とプロローグ冒頭)に引用されているリヒャルト・シュトラウスの言葉が面白いですね。

 『私はモーツァルトについて書くことはできない。ただ崇めることができるだけだ!』

 ("Über Mozart kann ich nicht schreiben; Ich kann ihn nur anbeten!")

 R. シュトラウスがモーツァルトの賛美者であることは有名ですが、その彼の言葉をここに持っきていることになんとなく笑えました。気が向いたときにぱらぱらめくりたいです。面白い手紙、言い回しなどをみつけたら紹介していくつもりです。

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