フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

第6回国際ヨーゼフ・ハイドン室内楽コンクール 受賞者コンサート

第6回国際ヨーゼフ・ハイドン室内楽コンクール 受賞者コンサート

2015年3月4日 MuTh

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プログラム

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 昨日の興奮冷めやらず、もう一度あのTrioを聴くために受賞者コンサート(Preisträgerkonzert)へ。結果は最後の最後に発表されたが、先に言うと、昨日聴いたStefan Zweig Trioが優勝した。ええ、何の不思議もない。私はこのコンクール日程の中ではファイナルのこのTrioしか聴いていなくて他団体とはコンクール中の演奏では比較できないが、比較するまでもなく昨日の演奏を聴けばわかる。Twitterでも言ったが、もしこの日のこの団体の録音が発売されたら買う、とも言った。今日はコンクール日程が終わった後なので、高い緊張感は望めなくなりがちだが、その中でもStefan Zweig Trioは別格だった。四重奏部門を含めても大人と子供ほどの差がある。だから昨日から私が思っていたのは、仮に審査のあやとかで優勝を逃したとてもこの人たち別にもうコンクール受賞歴とかいらなくね?っていうこと。それ程の実力・レベルの演奏家たちだったので、特にVnとCelloが(ピアノはやや平板な演奏に聴こえた)。だから、圧倒的すぎて、私の考えていたことの中心はもはや優勝するかどうかではなく、なんで出場してるの、っていう疑問(年齢とか知らないが)。ちなみにこの団体は今日その場の投票で決められる観客賞も受賞した(ってこんな一文すらも付け加える気がしないくらい、圧倒的すぎて)。

 別の驚きもあった。私は、三重奏部門と四重奏部門の間の公平性の観点から見た場合、四重奏部門には今回1位は出ないのではないかと思ったが、なんと四重奏部門は2位無しの1位が2団体。おいおい。三重奏部門と四重奏部門の1位に差がありすぎる。少なくとも1位無しの2位が2団体、もしくは1位も2位も無しで3位が3団体でもいいくらいの差。 Die zwei ersten Plätze in der Kategorie Quartet hätten nicht gegeben werden dürfen, sondern "mindestens" zwei zweite, oder sogar drei dritte sein sollen. So großen Abstand von dem ersten Platz des Stefan Zweig Trios.

 このTrioの特にVnとCelloには注目する。Vnは白井圭氏。そもそも、コンクールを聴きに行こうと思ったのは、知り合いのウィーン音大の音楽家からこのヴァイオリニストの存在を教えてもらったから。この人の所属する団体だけ聴いてみようと。チェロのTristan Cornut氏は、昨日帰宅後に別の友人に教えてもらってわかったが、ドイチェ・カンマーフィル(DKB)のチェロ首席奏者。ほう...なるほどね(そしてさらに強くなる、なぜこんな、と言っては悪いがこんなコンクールに出場しているのかという疑問)。

MuTh

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