フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

キュッヒル四重奏団 楽友協会ブラームスホール 2016年2月15日

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Küchl-Quartett
Robert Bauerstatter, Viola
Edison Pashko, Violoncello

Joseph Haydn
Streichquartett F-Dur, Hob. III:82
Felix Mendelssohn Bartholdy
Streichquartett e-Moll, op. 44/2
-------- Pause ----------
Arnold Schönberg
"Verklärte Nacht", op. 4; Fassung für Streichsextett


座席 2階右31番/30番

 昨日のフランス国立管/楽友協会合唱団/ダニエレ・ガッティのメンデルスゾーン『エリア』の大編成とは打って変わって、隣のブラームスホールで室内楽。キュッヒル四重奏団、一度は聴いておこうと思い。

 客席はあまり埋まっていない。6割くらいか。

 隣の大ホールでは昨日の『エリア』の第2日目の公演が1時間後から行われる。休憩中、少し外に出てからブラームスホール2階入り口のところまで戻ってきて、すぐ隣にある大ホールの扉の方にたってそば耳を立ててみると序曲が佳境に入ったところで、しばらくすると序曲に切れ目無しで続く合唱が聴こえてきた。こっちの聴衆はこれから怒涛の感動体験か、とか思いながら席に戻り後半へ。

 熟練、老練の演奏。堪能した。そう、堪能したという言葉がぴったり。どっしりと地に足がついた揺るぎない演奏。後半のシェーンベルク「浄められた夜」の方が一層気合が入っていたように聴こえた。楽譜を、その音楽を我が物にしているからこそ音楽が聴こえてくる。

 アンコールはチャイコフスキーの6重奏曲「フィレンツェの思い出」より第3楽章。

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休憩中

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