フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ドロテア・レシュマン&バレンボイム ベルリン国立歌劇場 2010年1月24日 11時

2010年1月24日(日)11時 Liedmatinee in der Staatsoper

Sopran Dorothea Roeschmann

Klarinette Matthias Glander

Klavier Barenboim

Schumann マリア・ステュアートの詩、

Carter Poems of LouisZukofsky für Sopran und Klarinette

Schubert 岩の上の羊飼い

シューマン 女の愛と生涯

座席 3Rang Mitte Reihe 3 Platz16

 午前開演にもかかわらずお客さんは結構来ていた。さすが。舞台上の両側にもお客さん。オーケストラピットに蓋してその上で演奏していた。前からもそうだったけど、ドイツに来てからさらにバレンボイム好きになったな。ベルリン市民にも愛されているのがわかる。彼はここからもう出ないだろうな。

 今日は伴奏がバレンボイムだけれどもちろんメインはドロテア・レシュマン。各地の歌劇場に引っ張りだこの彼女で様々なオペラの録画で観ることができる。私はここベルリン歌劇場で録画された『コジ・ファン・トゥッテ』(フィオルディリージ)と、コヴェントガーデンでの『魔笛』(夜の女王)の録画でのみ聴いたことがあった。特別好きというわけではないがこんな良い機会はなかなかないので聴きに来た。今日の4階正面3列目という席はそんなに良くはないが奏者は通常時のオーケストラピットの部分の上に立っている、つまり舞台のかなり前面で歌っているということなので、それと劇場自体もそれほど大きくないのもあってしっかり響いてくる。

 それにしても日曜日の午前中からこんな演奏会を聴けるなんて。歌手も良し、伴奏も良し。伴奏のバレンボイムは落ち着き払ってしっかりと、閃きと、そして余裕も兼ね合わせて弾いてゆく。こういう人こそを天才というのだろう。持っている音楽的才能が他の人間とは違うようだ。さすがに歳はかなりとってきたが。それでも今や指揮を本業としながらピアノもかなりの頻度で弾いているのはすごいと思う。

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