フィルハルモニ記

ドイツ文化・思想の人がオペラ・コンサートなどの感想を中心に書いているブログ

ヴェルディ レクイエム ベルリン・フィル マリス・ヤンソンス指揮 2010年3月13日 ベルリン・フィルハーモニー

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2010年3月13日(土)Giuseppe Verdi Messa da requiem

Philharmonie 

Berliner Philharmoniker 

Mariss Jansons Dirigent

Krassimira Stoyanova Sopran

Marina Prudenskaja Mezzosopran

David Lomeli Tenor

Stephen Milling Bass

Chor des Bayerischen Rundfunks

Peter Dijkstra Einstudierung

16,14,12,10,8

*デジタルコンサートホール収録日

 今日は客席ぱんぱんだった。立ち見のところもあふれてて。席数以上のチケットが出回ったんじゃないかっていうくらいの多さ。日本人多かったな。今までフィルハーモニーに来たなかで一番多かった。今日はソリストが、?っていう。イタリアオペラ風すぎるし音程不明になることも多いし。オケは期待通り良かった。出だしのピアニッシモも緊張感ありつつ始まり。休憩なしでも始めから終りまで聴衆もとても集中していた。今日のティンパニはRainer Seegersだった。やばい。超うまい。あれは半端ないな。さりげなくかっこいい。最高。今日はマイアーはいなかった。打楽器計二人。舞台裏のトランペット6人はKブロックの両端に3人ずつ。あんまりあってなかったけど音響効果は面白い。ヤンソンス、もう67歳になる。でも飛び跳ねてた。サンクトゥスの終り、あれは崩壊だった。トロンボーンが派手に出てきてそれはいいけどその後弦と管が全然合ってなくてえーっ!て感じで次の区切りのティンパニが八分で出てくるところで収まる。いやぁー、引きちぎれるかと思った。本当にそのくらいずれた。やっぱり「怒りの日」は実際にホールで聴くとすごいな。途中の同じ部分毎回リタルダンド。ゼーガース超かっこいい、今日はもうこればっかり、かっこいい。

 最後凄い拍手。ソリストたちが出て行きヤンソンスだけが戻ってきたときの拍手の大きいこと。オケもなかなか立たないという。アムステルダムで見れなかった分今日ベルリン・フィル指揮で味わえたな。「奉献文 主イエス」の冒頭のチェロ同じフレーズの2回目はさすがにピタッと合っていた。10人であんなに合うときれいだな。ベルリン・フィルはパンフレットによるとこのヴェルディのレクイエムを演奏するのは2001年のアバド指揮の時以来という。自分が所有しているあの録画だと気付く。約9年ぶりか。ベルリン・フィルの演奏会パンフレットのこの情報はいつもなかなか面白くて、その曲の初演はいつ、ベルリン・フィルによる初演はいつ、ベルリン・フィルによる前回の演奏はいつ、という情報が場所やその時の指揮者と併せて毎回載っている。たまに不明、となっていることもあるけど。

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